技術士 Professional Engineer
「技術士」は、産業経済、社会生活の科学技術に関するほぼ全ての分野(21の技術部門)をカバーし、先進的な活動から身近な生活にまで関わってます。
- 「技術士制度」誕生の背景
第二次世界大戦後、当時吉田茂首相から荒廃した日本の復興に技術者の奮起を強く要請されました。「国の復興に尽力し、世界平和に貢献するため、社会的責任をもつて活動できる権威ある技術者」が必要となり、米国のコンサルティングエンジエア制度を参考に「技術士制度」が創設されました。
- 「技術士法」
技術士法は、1957年5月20日に制定されました。技術士等の資格を定め、その業務の適正を図り、もって科学技術の向上と国民経済の発展に資することを目的としています。
技術士制度の概要
技術士は、技術士法(以下「法」という)に基づいて行われる国家試験(技術士第二次試験)に合格し、登録した人だけに与えられる称号です。技術士は、科学技術に関する高度な応用能力を備えていることを国によって認められたことになります。したがって、技術士は科学技術の応用面に携わる技術者にとって最も権威の有る国家資格といえます。
一方、技術士補は同じく「法」に基づく国家試験(技術士第一次試験)に合格し、登録した人だけに与えられる称号です。技術士補は、技術士になるのに必要な技能を修習するため、技術士を補助することになっています。
技術士の定義
- 技術士
技術士とは、「技術士の名称を用いて、科学技術に関する高等の専門的応用能力を必要とする事項についての計画、研究、設計、分析、試験、評価又はこれらに関する指導を行う者」(法第2条第1項)をいいます。
- 技術士補
技術士補とは、「技術士となるために必要な技能を修習するため、法第32条第2項の登録を受け、技術士補の名称を用いて、技術士の業務について技術士を補助する者」(法第2条第2項) をいいます。